参考論文
Stahl, D. O. II. (1989). Oligopolistic Pricing with Sequential Consumer Search. American Economic Review, 79(4), 700–712.
はじめに
一般的に、企業数が多いほど価格共謀が成り立ちにくく、価格競争が激化しやすいと言われています。この記事では、商品検索におけるサーチコストが高い場合、企業数が増えるほど価格競争が起きにくくなる作用が存在する、ということを説明します。
メカニズム
このメカニズムが成り立つのは、商品を調べる際にサーチコストが存在する場合です。つまり、企業数が増えるほど、各社の価格情報等を調べるのにサーチコストがかかってしまい、価格に敏感でなくなってしまうのです。
市場分析の際には、サーチコストが存在する場合には、企業数が大きくても価格競争が激しくならない可能性があるということです。
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