価格競争を引き起こす原因は、どちらの商品でもよいと考えてる、無差別な消費者の存在である。二企業が競っている時、境界に位置しているような中間的な消費者の存在が価格競争を引き起こす。なぜなら、彼らは一方の企業が少し値下げをするとすぐにスイッチするからである。
この境界付近に位置する消費者を消してしまえば、弾力性に非連続性がうまれ、少し値下げしても競合から顧客を奪えなくなる。つまり、価格競争は抑止できるはずである。
無差別な消費者を消す方法としては以下があるだろう。
①中心付近の無差別な顧客と長期契約を結んでしまい、どちらか一方の固定客にしてしまうというものだ。そうすることで、需要弾力性に非連続性が生まれて価格競争が和らぐ。
②無差別な顧客のスイッチングコストを高くする。 一般的にスイッチングコストを高める施策はコストがかかるが、それを中間にいる無差別な消費者に限定して行うことによっても効果は十分にあり、費用対効果も高くなるだろう。
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