長期契約は、時間的バンドル商品と解釈することができる。例えば、2期間の契約というものは、1期間の契約を2つ組み合わせて束ねた、バンドル商品という性質を持っている。
バンドル商品同士の競争は、個々商品での競争よりも価格競争が激しくなるということを確認した。これにアナロジーを使うと、長期契約同士の競争が価格競争を激しくさせる作用があるということが導ける。
厳密には、各個人において、各時期における水平的な好みが独立である、あるいは負の相関がある場合、長期契約同士の競争は、差別化の効果を薄めてしまい価格競争を激しくさせてしまう可能性がある。
1つの期の個人の好みがせっかくばらついているというのに、複数の期をまとめてバンドル商品としてしまうと、複数期間の合計としての好みのバラつきが弱まり中心付近に集まってしまい(大数の法則が作用する)、弾力性が大きくなってしまう。
各期の好みに正の相関があるとき、(例えば1期目に商品A(B)が好きな人は2期目も同じくらい商品A(B)を好む、というような傾向)長期契約にしても価格競争は激化しない。
長期契約には価格競争をやわらげる作用もある。
だが、以上のように、長期契約同士での競争は、バンドル商品同士の競争と同じ論理で、差別化の効果を薄めてしまい価格競争を激しくしてしまう作用がある。長期契約にせずに1期ずつ独立して競争をしたほうが、好みのバラつきが作用して差別化の効果が大きくなり、価格競争が緩和される可能性があるのだ。
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